先日、顧客に提供した音声信号処理アプリ、先方の検収を待っていたのですが、どうも連絡なく、昨日、受けた連絡にはショッキングな事実が…。
どうやら、僕の製作したアプリがウィルスとして検出されてしまうらしく、起動後に実行できないどころか、自動的にチェストにされてしまい、exe ファイルが消えてしまうとのこと。
結局、納品には至らず、また問題対策に追われる状況に…(-_-;
問題となっているのは、 Avast! という無料アンチウィルスソフトであり、こちらは「無料」ということで、世の中に広く使われているものです。
そこで、実際に僕のシステムに Avast! をインストールしてみたところ、確かに開発環境で実行形式ファイルをビルドした瞬間、「Win32:Evo-gen [Susp]」というウィルスとしてチェストに移動されてしまう現象を確認。
はて… 本当に感染しているのだろうか…?
と、https://www.virustotal.com/ などでチェックしてみても問題なく、自信の環境に今度は AGV をインストールしてスキャンをかけても問題なし。
どうやら、 Avast! の誤検出らしく、Googleで検索してみれば、自作アプリがウィルスとして誤検出されると言う問題が多数報告されていました。
回避策としては、システムにインストールされている Avast! に 該当のファイルがウィルスではないことを判断させ、チェストから実ファイルシステムに復元する方法をとることで問題は回避できるのですが、これ、世の中のすべての Avast! ユーザーにこの手順を行なわせるには大変な労力です。
と、いうか、それ以前にウィルスの疑いを晴らすことが難しいのではないでしょうか?
実際に、「福井コンピュータ」という会社(僕とは関係ありません…(^-^; ) でも、この問題に困り、ユーザーに対して、問題の回避手順を公開しているページも発見。
http://www1.fukuicompu.co.jp/support/security_doc/index.pdf
ココ最近、しばらく ガッツリした Windows アプリを開発していなかったので、 気が付かなかったのですが、これ、本当にアプリ提供者泣かせの重要な問題です。
とりあえず、僕のシステムでは、アンチウィルスソフトを Avast! から AGV に変更することで問題は無くなったのですが、これと同じことをお客さんに強要するわけにも行かないですよね…。
すごく困ります…(-_-;