月別アーカイブ: 2016年7月

さくらレンタルサーバーに Xdebug を入れると tmp 領域を食いつぶしてしまう件

さくらインターネットに Xdebug をインストールして利用するというのはあまりお勧めできません。

さくらのレンタルサーバー(スタンダードプラン)で個人が利用できる /tmp ( /var/tmp のエイリアス) の容量は 1GB に制限されているようですが、Xdebug を使ってリモートデバッグを行うと、あっという間にこの1GBのディスク容量を食いつぶしてしまうようなのです。

具体的には /tmp ディレクトリの下に、cachegrind.out.xxxxxx というようなファイルが大量に発生します。

tmp 領域を食いつぶしてしまうとどのような問題が発生するかと言うと、以下のような問題が起きます。

  • Webメールのクライアントからメールの送受信が出来ない様になる。
  • Symfonyのページに Warning: session_write_close(): write failed: Disk quota exceeded というメッセージが出る
  • WordPress のプラグインやテーマの更新が出来ない様になる

上記は私が実際に経験した不具合なのですが、その他にも様々な問題が発生することは間違いありません。

Xdebug を利用するにあたっては、cron などを使って定期的に /tmp の下をクリアするなどの処理を入れて問題を回避する方法も考えられますが、やはり Xdebug を使ったリモートデバッグは本番サイトでは行わないのが一番かと思いますね。

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git 用の SSH キーの作成

git 用の SSH キーの作成

git でリポジトリにアクセスをする場合、一般的には SSH キー を利用して認証を行います。
このキーはそれぞれの端末ごとに作成し、Gitリポジトリ(GitHubやBitBucket)への登録を個別に行います。

決して、他のマシンで作成した キーファイルの組み合わせをコピーして流用するようなことは行わないで下さい。

詳しい解説は以下のURLの通りです。

https://git-scm.com/book/ja/ch4-3.html

ここでは、Msys2をインストールした Windows マシンでの SSH キーの作成の仕方を解説します。

SSH キー作成手順

msys2 のターミナルから、以下のコマンドを実行します。

$ ssh-keygen

パスフレーズを求められますので、そのまま Enter キーを押下します。

Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/home/xxxxx/.ssh/id_rsa):

パスフレーズの確認を求められますので、再度 Enter キーを押下します。

Enter passphrase (empty for no passphrase):
Enter same passphrase again:

これで、 ~/.ssh ディレクトリの下に id_rsa と id_rsa.pub の組み合わせが作成されます。

ちなみに id_rsa は「秘密鍵」であり、このファイルは誰にも渡してはいけません。
id_rsa.pub は「公開鍵」であり、このファイルをリポジトリ管理サーバーに登録することによって、リポジトリアクセスの際に二つのキーの組み合わせをチェックして、認証を可能とします。

ここでは、例として、BitBucket へのキーの登録を行います。

msys2 ターミナルで、id_rsa キーの内容をクリップボードに保存します。

$ cat ~/.ssh/id_rsa.pub|clip

その後、Bitbucket にログインし、目的のリポジトリの管理ページを開き、左側のナビゲーションバーの最下段にある「設定」をクリックします。
その後、設定メニューの「一般」->「デプロイ鍵」でデプロイ鍵管理のタブを開き、「鍵を追加」ボタンをクリックして、鍵の登録画面を開きます。
開かれたダイアログの 「Key」項目に、クリップボードに収められた内容を貼り付けます。「Label」項目にはどんなタイトルを記述しても良いのですが、ここは msys2 ターミナルのプロンプト文字列をコピーして、貼り付けておきましょう。
これで、どの端末の何というユーザーからアクセスをするためのキーであるかが明確になります。
それそれのテキストエリアへの記入が終わったら「鍵を追加」ボタンをクリックして、デプロイ鍵の登録を完了します。

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